研究活動の成果
ライスパワーNo.1
「表⽪健全化剤」
ライスパワーNo.1は、表⽪そのものを健全化することを特徴とした素材です。この効果は保湿剤とは全く異なるものです。
1. 肌とは何か
肌(⽪膚)は、全⾝の表⾯を覆う⼈体最⼤の臓器で、外界との境界で内部の器官や臓器を守り、⼈体を常に健全な状態に保つための⼤切な働きをしています。
肌の生体機能
バリア機能
体内からの⽔分の喪失を防ぎ、
外部からの刺激(紫外線、乾燥、
ほこり、微⽣物など)から⽣体を
守る
分泌機能
⽪脂や汗を分泌する
吸収機能
表⽪や⽑⽳を通して
薬剤などを吸収する
体温調節機能
体温を⼀定に保つよう調節する
感覚機能
複数の感覚受容器が、
触・圧・痛・温・冷などの外界の
刺激を感知して脳に伝える
免疫機能
侵⼊したアレルゲン物質や
細菌などの異物を排除して、
体を守る
肌は、外側から表⽪、真⽪、⽪下組織の3層構造から成り、表⽪はさらに外側から⾓質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層で形成されています。
肌の⽣体機能の中でも重要な機能の⼀つ「バリア機能」は、主に表⽪の「⾓質層」がその役割を担います。肌の⼀番外側で⽔分の蒸発や異物の侵⼊を防ぎ,紫外線などの外的刺激から⼈体を守ってくれています。
2. ⾓質層ができるまで
表⽪の基底層では、基底細胞が分裂することで毎⽇新しい⾓化細胞(ケラチノサイト)が⽣まれています。⾓化細胞は、後から⽣まれる細胞に押し上げられて有棘層、顆粒層へと移⾏し、その過程で肌に必要な物質(NMFやセラミドなど)を育みます。
そして約2週間で⾓質層に達するとセラミドを放出し、核のない死んだ細胞・⾓層細胞に変化します。この⾓化細胞が⾓層細胞に変化する過程を「⾓化」と⾔います。
⾓質層では、NMFを含んだ⾓層細胞同⼠が結合し、その隙間をセラミドを主成分とした細胞間脂質が埋める構造によりバリア機能の役割を果たします。その後さらに約2週間かけて⾓質層の⼀番上まで到達すると、最後は垢となって⾃然にはがれ落ちます。
この細胞が⽣まれ変わる仕組みを「ターンオーバー」と⾔い、およそ4週間の周期で繰り返されています。
3. ライスパワーNo.1の表⽪への作⽤
ライスパワーNo.1は、⾓化細胞が基底層から⽣まれ押し上げられていく過程に働きかけます。
肌⾃⾝が育てている⾓化細胞には、健全な⾓層細胞に変化するための様々な因⼦が存在します。⾓層細胞へ変化する地点にも素早く届き、バリア機能を⾼めて、強い表⽪へと導きます。
4. ライスパワーNo.1の表⽪健全化効果
①即時⽔分保持能改善効果
試験⽅法
■被験部位:前腕内側
■サンプル:ライスパワーNo.1、ヒアルロン酸、レシチン、コラーゲン
■測定⽅法:初期値を測定。サンプルを塗布し、15分おいて洗浄。その後60分後の⽔分保持能を測定。
- 結果
- ライスパワーNo.1では、洗浄60分後の即時⽔分保持能が約1.4倍に増加しました。ヒアルロン酸、レシチン、コラーゲンでは、即時⽔分保持能に⼤きな増加はみられませんでした。
②表⽪健全化効果
試験⽅法
■被験部位:前腕内側
■⽅法:ライスパワーNo.1を1⽇2回、4週間使⽤し、使⽤前後での⽪膚表⾯状態をスンプ法で評価。
- 塗布前
- 4週間塗布後
- 結果
- ライスパワーNo.1の使⽤により、⽪膚表⾯のキメが整いました。