2022.03.28

アトピー性皮膚炎には亜鉛が効く?摂取したほうがよい理由

  • アトピーケア

アトピー性皮膚炎の方のなかには、亜鉛が効くと耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

亜鉛は肌に対して密接に関係する栄養素です。

アトピー性皮膚炎に対する直接的な効果については様々な研究がありますが、アトピー性皮膚炎の治療において確かなことは結論付けられていません。

ただし、亜鉛は人体にとって欠かせない栄養素であり、摂取することで肌にとってもさまざまなメリットがあります。

本記事では、亜鉛はどのような栄養素なのかや、肌との関係についてご紹介します。

アトピー性皮膚炎の方であるかを問わず、健やかなからだの維持には必要な栄養素ですので参考にしてみてください。

亜鉛とはどんな栄養素?

亜鉛は、人体に必要な5大栄養素のうちの一つ、ミネラルにあたる成分の一つです。

主に骨や皮膚・筋肉などを作るタンパク質の合成に関わっており、脳や肝臓などの各種臓器にてさまざまな酵素をつくる働きをもちます。

人体に欠かせない栄養素でもあり、体内で新しく作り出せないことが特徴です。

そのため、食べ物やサプリメントなどで摂取をするしか、体内に取り入れる方法はありません。

亜鉛が不足するとさまざまな不調が体に現れるため、積極的に摂取するようにしましょう。

亜鉛が肌にいいといわれている理由

亜鉛が、肌に良いといわれている理由はいくつかあります。

その主な理由をご紹介します。

肌に欠かせない栄養素

先述の通り体内のタンパク質合成に欠かせない栄養素です。タンパク質は皮膚をはじめ体のあらゆる細胞を構成する主要な成分です。

皮膚、毛髪には、体内中の亜鉛のうち約8%が存在しており、さらに皮膚表面に位置する表皮の亜鉛含有量は表皮の奥にある真皮よりも多く、表皮を構成するタンパク質の合成に関わっています。

亜鉛は角化細胞に多く含まれているため、亜鉛が欠乏することで角化細胞の成長が阻害され、皮膚炎を発症するケースも報告されています。

亜鉛が欠乏すると、肌でもタンパク質合成が低下し、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が正常に働かなくなることから、亜鉛は肌にとっても重要な栄養素といえるのです。

亜鉛が多く含まれている主な食べ物

亜鉛はサプリメントでも摂取できますが、食べ物で摂取することも効果的です。

亜鉛が多く含まれている主な食べ物としては、以下のようなものが含まれています。

亜鉛が多く含まれている食べ物の一例

    • 魚介類・・・牡蛎、カタクチイワシ、たらこ
    • 肉類・・・豚レバー、牛肩ロース、鶏レバー
    • 豆類・・・納豆、豆腐
    • 乳製品・・・プロセスチーズ
    • 種実類・・・アーモンド

……など

上記のように、さまざまな食品に亜鉛は含まれています。

健やかなからだを維持するために、ぜひ意識的に食べてみてください。

亜鉛を摂取することで間接的に健やかな肌につながる

亜鉛は人体に必要な栄養素であり、肌を構成するタンパク質の合成や、肌のターンオーバーに深く関わりがあります。

ただし、亜鉛を摂取するだけでアトピー性皮膚炎が改善するという事は確認されていません。

亜鉛はサプリメントからでも摂取できますが、豆類や魚介類・肉類などのさまざまな食品からでも摂取可能です。

健やかな肌の為には、亜鉛を含むミネラルもしっかりとれるようなバランスのよい食生活をおすすめします。

アトピー性皮膚炎の方であるかを問わず、体の健康維持に役立つため、日常的に摂取するとよいでしょう。

ライスパワー研究所では、このほかにもアトピー性皮膚炎のスキンケアに参考となる情報を発信していますので、ご覧いただけますと幸いです。

記事を書いた人

ライスパワー研究所
編集部

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