2022.03.24

アトピー性皮膚炎の方におすすめのスキンケアと洗顔方法とは

  • アトピーケア

アトピー性皮膚炎に対するスキンケアにお悩みではありませんか?

特に肌が敏感な方やアトピー肌の方は、自分に合ったケアの方法に悩まれることが多いと思います。

また、洗顔も肌を清潔に保つには欠かせませんが、洗い方によっては肌へダメージを与えてしまう恐れもあります。

そこで本記事ではアトピー性皮膚炎にお困りの方向けに、おすすめのスキンケアや洗顔方法を詳しく紹介します。

また、洗顔やスキンケアの注意点なども解説しているので、アトピー性皮膚炎の方や、乾燥して肌が敏感な方は参考にしてみてください。

アトピー性皮膚炎の方におすすめのスキンケアと洗顔について

アトピー性皮膚炎の要因として、肌内のうるおいを保ち、外的刺激の侵入から肌を守る「バリア機能」の低下があげられます。

アトピー素因を持つ方や、体質的に外部刺激に反応しやすい方でも、バリア機能が正常に働いていれば、アトピー性皮膚炎の症状を予防・改善することができます。

このバリア機能には、普段からのスキンケアが非常に重要です。

ここからはアトピー性皮膚炎にお困りの方に、スキンケアと洗顔の重要性についてご紹介します。

おすすめのスキンケア

バリア機能は先述の通り、肌内のうるおいが蒸発してしまわないよう保持する役割や、アレルゲンなどの外部刺激が肌内に侵入することを防ぐ役割を担っています。

しかし、アトピー性皮膚炎の方の多くは、このバリア機能がなんらかの理由で低下している、もしくは、体質や遺伝的にバリア機能を発揮しづらい状況にあります。

そのため、バリア機能には欠かせないうるおい成分を補ったり、低下したバリア機能を補うために、油分で肌を保護したりとスキンケアで対処することが非常に重要です。

ここではスキンケアに用いられる成分の一例をご紹介します。

ご自身の目的に合ったケアの方法を選びましょう。

代表的なスキンケア成分の一例

  • ヘパリン類似物質:主に保湿、血行促進、抗炎症作用の3つの働きがあります。
  • ヒアルロン酸:水分を保つ力に優れた成分で保湿効果があります。
  • 水溶性コラーゲン:高い保湿効果と肌なじみの良さが特徴です。
  • 尿素:保湿効果や肌の角質を柔らかく整える効果があります。
  • セラミド:肌内で生成されるうるおい成分セラミドに似た構造のものを補います。
  • ワセリン:油分で皮膚をコーティングし保護する働きがあります。

その他、当サイトで研究成果を発信している機能性素材「ライスパワーエキス」の一つ、ライスパワーNo.11は、肌そのものの機能である皮膚水分保持機能を改善する効果を、医薬部外品の有効成分として唯一認められている素材です。肌自身が生成するセラミド量を増大し、バリア障害を改善することで、健全な皮膚へと導いてくれます。アトピー性皮膚炎の方を対象とした臨床試験においても、89.4%と高い有用率が認められています。

スキンケアに用いられる成分は様々で、肌との相性もあります。

新しいものを取り入れられる際などは、少量から試して肌に異常が出ないか確認した上でのご使用がおすすめです。

洗顔の役割について

肌を清潔に保つ洗顔は大切なスキンケアの一つです。

アトピー性皮膚炎の方の肌は、バリア機能が低下している傾向にあり、外的刺激が侵入しやすい状態になっています。

そのため、悪化要因になるような、花粉やほこり、汗や細菌などを洗い流し、清潔に保つことは非常に重要になります。

ただし、洗い方によっては肌にダメージを与えてしまい、バリア機能の低下を招く恐れがありますので、肌に合う洗顔料を選び、洗い方にも注意しましょう。

アトピー性皮膚炎の方のスキンケアと洗顔の注意点

ここでは、スキンケアと洗顔を行う際の注意点をそれぞれ紹介します。

普段行っている洗顔とスキンケアに当てはまるか部分があるか、確認してみましょう。

スキンケアを行う際の注意点

スキンケアを行う際の注意点として基本的なものを二つご紹介します。

一つ目は、入浴や洗顔を行った後にしっかりと保湿を行うことです。

入浴時に肌内のうるおい成分や、皮脂が必要以上に失われてしまったり、肌に浸透した水分がお風呂上りに急速に蒸発してしまったりすることで、入浴後の肌は乾燥しやすい状況にあります。

特にアトピー性皮膚炎の方は、バリア機能が低下しており、一般的な肌よりも乾燥しやすい状態にあるので、入浴後は意識的に保湿を行いましょう。

二つ目は、アトピー性皮膚炎の症状が落ち着いている時や、落ち着いている部位もきちんと保湿を続けることです。

これまでもお伝えした通り、アトピー性皮膚炎の方は症状の有無や程度に関わらず、バリア機能が低下している傾向にあります。

症状が落ち着いたから、またはこの部分は症状が出ていないからと、スキンケアを怠ってしまうと、アレルゲン刺激の侵入を許してしまい症状を繰り返したり、範囲が拡大したりしてしまうリスクがあります。

症状の出ていない時や、症状の出ていない部位も継続してスキンケアを行い、バリア機能を高く保つことを意識しましょう。

洗顔を行う際の注意点

アトピー性皮膚炎の症状が顔に出ている時は、症状の度合いによって、洗顔料を使用しないほうが良い場合や、水すら沁みてしまう場合もあります。

症状によって最適な洗顔方法は異なりますので、洗顔方法についても医師に相談することが基本になります。

ここでは、肌にダメージを与えない洗顔の基本と注意点についてご紹介します。

一般的に洗顔方法の手順は、「泡立てる」「洗う」「流す」の3つです。ご使用されるアイテムの用法・用量を守ることが前提ですが、アトピー肌の方や肌が敏感な方は、この基本に忠実に洗顔を行いましょう。

時間が無い時などは簡単に済ませがちですが、はじめの「泡立てる」作業はとても大切です。

この泡立てる作業が不十分だと洗い残しがうまれやすくなったり、洗顔料のすすぎ残しが起こりやすくなったりします。

また、摩擦によるダメージを軽減するためにも、きめ細かい泡で洗う事がおすすめです。

そのため、手のひらでしっかりと洗顔料を泡立てる作業を行いましょう。

手のひらでうまく泡立たない場合は、市販で販売されている泡立てネットを使用することもおすすめです。

しっかり泡立てられれば、続いて洗う作業を行います。

洗顔を行う際の注意点は肌をゴシゴシと力を込めてこすらないことです。

洗う際は両手で泡を肌にあて、爪を立てないようにやさしく包み込むように洗いましょう。

力を入れると肌が傷ついてしまい、バリア機能が低下してしまうので、手に力を入れずに軽くなでる程度で大丈夫です。

洗い終われば最後に流しますが、泡を流す際は基本的にぬるま湯を使用してすすぎましょう。

肌が敏感な方にとって、熱すぎたり冷たすぎたりすると、肌に負担がかかる恐れがあります。

また、洗顔料の洗い残しは肌への負担になってしまいますが、逆にすすぎの回数が多すぎるとバリア機能にとって重要な肌のうるおい成分や必要な皮脂まで流してしまうので、注意しましょう。

洗顔が終われば、清潔なタオルを使用してやさしく水分をふき取ります。

この時も、タオルでごしごしと顔を擦ってしまうと、肌へのダメージになりますので注意してください。

アトピー性皮膚炎の方は正しいスキンケアでバリア機能を高めましょう

アトピー性皮膚炎の予防や対策においては、バリア機能が重要なポイントになります。

バリア機能の低下に対しては、保湿や保護効果のあるスキンケアでこまめに補ったり、洗顔などの場面で、バリア機能にダメージを与えないように意識したりすることが重要です。

ただし、スキンケアについては、薬との使用順序や、肌質に合うかどうかなど、人によって最適なケアは様々です。

悩まれた際には、かかりつけ医に相談されることをおすすめいたします。

ライスパワー研究所では、このほかにもアトピー性皮膚炎のスキンケアに参考となる情報を発信していますので、ご覧いただけますと幸いです。

記事を書いた人

ライスパワー研究所
編集部

アトピー性皮膚炎の方におすすめのスキンケアと洗顔方法とは

アトピー性皮膚炎で洗顔やスキンケアなどどのように行えばよいのか、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?本記事では、アトピー性皮膚炎の方向けにおすすめの洗顔方法やスキンケアを紹介しています。

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