2022.03.03
健康な肌を保つために重要なターンオーバー。
肌は、新しく作られた肌の細胞が上に押し上げられることで剥がれ落ち、入れ替わっており、約4週間の周期が理想的とされています。
ターンオーバーが乱れるといった表現を目にする機会が多いと思いますが、乱れ方には、「早い」と「遅い」の2つがあることをご存じですか?
ターンオーバーのサイクルが早すぎても遅すぎても、肌トラブルの要因になってしまいます。
ここでは、ターンオーバーの乱れのサインについてまとめました。
ターンオーバーが乱れている場合の改善策についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ターンオーバーの周期が早い又は遅いといった、乱れてしまっている状態を見分ける方法は、主に5つあります。
見分け方の1つ目は、シミのできやすさ・できにくさです。
シミはどのようなメカニズムでできるのでしょうか。
表皮には、メラノサイトという細胞があります。
メラノサイトは、紫外線や炎症などの刺激により活性化されると黒色メラニンを生成。
生成された黒色メラニンは、肌の外へ排出されます。
しかし、生成と排出のバランスが崩れると、黒色メラニンの排出がうまくいかないケースも。
黒色メラニンが多く蓄積されてしまうと、シミができます。
ターンオーバーが早い場合、黒色メラニンは古い角質細胞とともに排出されるため、シミはできにくいです。
一方、ターンオーバーが遅い場合には、シミができやすくなります。
これは、黒色メラニンが肌に滞留することで、色素沈着を起こすからです。
ターンオーバーが早すぎると、毛穴トラブルにつながる可能性があります。
まずは、毛穴トラブルの原因を見ていきましょう。
毛穴つまりの原因は、皮脂の過剰分泌やメイクによる汚れなどです。
古い角質と毛穴からの皮脂が混じり合うと、角栓ができて毛穴が詰まります。
角栓がつまったままの毛穴は、雑菌が繁殖してニキビができやすくなります。
ターンオーバーが早い場合には、肌の細胞がしっかり成長しないまま表面に押し上げられています。
角質細胞は最終的に垢として剥がれ落ちますが、未熟な角質細胞は肌からうまく剥がれ落ちることができません。
剥がれ落ちることができない角質細胞が積み上がり毛穴に詰まると、毛穴トラブルを悪化させてしまいます。
ニキビ跡の治りやすさ・治りにくさも重要です。
ニキビ跡には様々な種類や原因があります。
ニキビ跡の種類と原因の例
ターンオーバーが早い場合には、ニキビ跡は残りにくいと考えられます。
しかし、ターンオーバーが遅い場合、肌の細胞がスムーズに入れ替わらずニキビ跡はなかなか消えません。
これは、ニキビ跡だけでなく、キズなどにも当てはまります。
肌のごわつきの原因と、ターンオーバーとの関係について見ていきましょう。
肌の細胞がうまく剥がれ落ちない場合には、古い肌細胞が表面に停滞してしまいます。
古い肌細胞が停滞し続けると、角質層が厚くなり触ったときにごわごわするように感じます。
ターンオーバーが早い場合には、肌の細胞が剥がれ落ちて入れ替わっていくため、ごわつくことは少ないでしょう。
一方、ターンオーバーが遅い場合には、先述の通り角質層が厚くなりごわつきを感じやすくなります。
さらに、くすみなどのトラブルにも繋がります。
肌が敏感か・敏感でないかも重要なポイントです。
敏感肌とは、紫外線やほこりなどのちょっとした刺激でもかゆみを感じたりピリピリしたりする肌のこと。
肌のバリア機能がうまく働かないと、敏感肌と呼ばれる状態になります。
肌には、肌内の潤いを保ち、外部刺激の侵入を防ぐ「バリア機能」が備わっています。
しかし、ターンオーバーが乱れた肌はバリア機能が低下してしまい、乾燥しやすく、少しの刺激でもピリピリしたり赤みが出てしまったり、敏感に反応してしまうことがあります。
ターンオーバーを正常化させるためには、スキンケアの見直しや生活習慣の見直しが必要です。
まず、洗顔回数は朝と夜の1日2回が基本です。
洗顔は、洗浄力の強い洗顔料は避けて、ぬるま湯でしっかりと泡立てて優しく洗うことを心がけましょう。
洗顔の回数が多すぎたり強くこすりすぎたりしてしまうと、本来剥がれ落ちる予定ではなかった肌の細胞まで剥がれ落ちてターンオーバーをさらに早めてしまいます。
角質ケアのしすぎは、ターンオーバーを必要以上に早めてしまいます。
多くの角質ケア商品は、毎日使用するものではありません。
肌への負担を考慮すると、商品説明に使用頻度の記載がない場合でも、週1~2回に留めることをおすすめします。
肌が乾燥すると、ターンオーバーは乱れてしまいます。
肌のバリア機能を補うためには、しっかりとした保湿が大切です。
化粧水は、商品ごとの目安の用量を手に取って温めてから使用します。
両手で包み込むようにして化粧水を馴染ませます。
目元や口元の保湿は、指の腹を使ってパッティングするといいでしょう。
そのあとは、乳液やクリームでさらに保湿します。美容液を併用するのもおすすめです。
紫外線の刺激を受けると、ターンオーバーは乱れます。
そのため、毎日日焼け止めを使って、紫外線の刺激を受けないようにしましょう。
しかし、効果の強い日焼け止めは、肌に負担がかかります。
そのため、日常的な活動ではSPF15〜30、ハイキングやマリンスポーツではSPF50など、状況に応じて複数の強さの日焼け止めを使い分けることが重要です。
食事は、1日3食を基本とし、栄養バランスを意識しましょう。
炭水化物ばかり摂っていると、タンパク質やミネラルが不足して肌の状態が整いません。
野菜や果物に多く含まれているビタミンやミネラルには、肌の健康を維持してくれる効果があります。
また、アマニ油やエゴマ油などの良質な油を摂ることもおすすめです。
睡眠に入った直後から3時間前後は、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが多く分泌されます。
より質の良い睡眠をとるために、就寝する前のスマホ操作やカフェイン摂取などを避けることが重要です。
ストレスにより自律神経のバランスが崩れると、ターンオーバーにも悪影響があります。
そのため、自分にとってリフレッシュできるような習慣づくりをしておきましょう。
ターンオーバーを正常化するためには、体だけでなく心の健康も大切にする必要があるのです。
この記事では、自分のターンオーバーの周期が乱れているかを見分ける方法や改善方法についてまとめました。
ターンオーバーは早すぎても遅すぎても、肌トラブルの要因になりますので、ご自身の肌状態を見極めた上で、生活習慣の見直しや適切なスキンケアを中心とした対策を取ることが必要です。
ピーリングなど、物理的にターンオーバーを早める方法もありますが、ターンオーバーの遅れた肌では、一時的に古い角質を取り去っても、その下の細胞の成熟は滞ったままになってしまっています。そもそもターンオーバーのスピードは、肌の細胞が健康に生まれ、健康に育つようになったときに、初めて適切になります。
ターンオーバーは、スピードさえ正常ならばそれでいいというものではなく、一時的なケアでは不十分です。ターンオーバーの質も同時に高めていくことが重要です。
ライスパワー研究所では、お米由来の機能性成分であるライスパワーエキスの効果について情報を発信しています。
角質ケアに役立つライスパワーNo.2や、ターンオーバーを整えバリア機能の高い肌を育てるライスパワーNo.11など、ターンオーバーの乱れの気になる肌に役立つライスパワーエキスも色々あります。