2022.03.03
アトピー性皮膚炎でも脱毛できるのか、お悩みの方も多いのでは?
脱毛したい場合でも、どんな方法がいいのか、自分で処理してもいいのか、いろいろと悩みはつきません。
アトピー性皮膚炎の方は肌が弱く、脱毛による刺激が症状悪化につながりかねません。
脱毛するなら、安心できる方法で施術したいものです。
そこで今回は、アトピー性皮膚炎の方は脱毛できるのか、脱毛するならどんな方法がいいのか、やめたほうがいい方法はあるのか、などについてまとめました。
施術を受ける場合でも、気をつけたいポイントについて紹介しています。
アトピー性皮膚炎で脱毛を検討している方は、参考にしてみてください。
結論からお伝えすると、アトピー性皮膚炎の方でも脱毛できる方法はあります。
アトピー性皮膚炎の症状の度合いや部位によっては、自己処理による脱毛ではなく、医療レーザー脱毛が望ましい場合もあります。
しかし、医療レーザー脱毛の施術には、皮膚の状態などの条件があります。
脱毛できないケースについて見てみましょう。
アトピー性皮膚炎で医療脱毛できないケースとして、以下の2つが挙げられます。
アトピー性皮膚炎で脱毛できないケース
これらは、医療レーザー脱毛の場合です。
それぞれのケースについて、具体的に解説します。
アトピー性皮膚炎によって、肌に炎症や強い色素沈着がある部位では、脱毛は難しいです。
脱毛効果が得られにくいばかりか、症状が悪化してしまう恐れも。
また、色素沈着が強い部位は、レーザーによって火傷してしまうトラブルもあるのです。
ステロイド内服薬や外用薬の副作用で、免疫力の低下が起きている肌の状態では、レーザー照射の刺激により肌荒れを起こしたり、雑菌による感染症を引き起こしたりするリスクも考えられます。
ステロイド剤を使われている方は、事前のカウンセリング等で医師に相談の上、施術を判断してください。
アトピー性皮膚炎の方でも可能な脱毛方法のひとつ、医療レーザー脱毛は、レーザーで発毛組織にダメージを与える方法です。
毛の黒い色素に反応するので肌表面には刺激を与えにくく、肌状態によってはアトピー性皮膚炎や敏感肌の方でも施術をけられる可能性があります。
ただし、施術するときには、事前のカウンセリングや施術後のアフターケアが大切です。
特に施術の検討や、カウンセリングについては、脱毛を受けるクリニック等の医療機関の医師だけではなく、自身の治療歴をよく知っている皮膚科のかかりつけ医にも相談して、指示を仰ぐのが望ましいです。
施術前には、肌の状態や不安なことを事前に確認してもらいましょう。
先述した通り、肌の状態やステロイド剤の使用の有無によって施術できない場合があります。
しかし、色素沈着の濃さでレーザーの出力を適切に調整したり、炎症がある部分は避けたりと、肌の状態で施術内容を変更できる場合も。
本格的に施術する前に、照射テストを実施しているクリニックもあります。
カウンセリングを踏まえ、ひとりひとりに合った施術内容に調整している場合も多くあります。
不安を解消し、自分に合った施術内容にしてもらうことで、安心して受けられるでしょう。
また、リスクについても確認してください。
アトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が低下していることが多く、施術によって症状が悪化してしまう恐れもあるのです。
施術後に重要なのが、保湿です。
医療レーザー脱毛は、肌への刺激が少ないといえども、全くリスクがないわけではありません。
レーザー照射後は肌が乾燥しやすく、かゆみや赤みが発生するケースもあります。
そのため、施術後はいつもより入念に保湿しましょう。
また、日焼けにも注意が必要です。
施術後の肌は日焼けしやすい状態なので、外出時は日焼け対策も心がけましょう。
もし、施術によって炎症が出てしまった場合は、処方されたクリームや軟膏で対応します。
改善が見られないときは、クリニックに相談し、指示を仰いでください。
アフターケアも怠らないことが大切です。
ご紹介した医療レーザー脱毛と同様に、自己処理による脱毛にも様々な注意点があります。
理由は、肌へのダメージや色素沈着、症状の悪化、毛嚢炎(もうのうえん)の発生など、さまざまなリスクがあるためです。
アトピー性皮膚炎の症状の度合いなどによってリスクは異なりますので、事前に皮膚科医に相談してみることをおすすめします。
自己処理による脱毛方法とリスクについてご紹介します。
自己処理による脱毛方法
ここからは、それぞれの脱毛方法のリスクについて、詳しく解説します。
カミソリで毛を剃ることで、同時に皮膚の角質層まで剃ってしまうリスクがあります。
角質層が傷つくと、皮膚のバリア機能も低下。
肌がカミソリ負けして、乾燥やかゆみ、赤みといった症状があらわれたり、色素沈着を起したりしてしまう場合もあるでしょう。
さらには、傷から雑菌が入ると、毛嚢炎を引き起こすリスクもあります。
毛を無理に引き抜くことで、肌に負担がかかります。
その結果、毛穴の炎症や埋没毛の原因となってしまうのです。
ひどいときには、毛嚢炎を引き起こしてしまうケースも。
脱毛ワックスで毛を一気に引き抜くと、さらに肌に大きな負担がかかってしまうでしょう。
脱毛を目的としたクリームは、アルカリ性です。
肌に塗布することで毛を溶かし、除毛します。
しかし、毛ばかりでなく皮膚のタンパク質を溶かしてしまい、肌へ負担がかかってしまいます。
アトピー性皮膚炎の症状悪化だけでなく、皮膚のバリア機能の低下や乾燥も招きかねません。
家庭用脱毛器も、肌トラブルを引き起こしてしまうケースがあります。
敏感肌に対応している商品もあるので、アトピー性皮膚炎の症状によっては使用することも可能です。
ただし、パワーの出力など適切に調整しなければなりません。
また、処理後のアフターケアも重要です。
保湿が十分でないと、症状の悪化にもつながってしまいます。
アトピー性皮膚炎の方でも、基本的に脱毛することは可能です。
しかし、症状や治療状況を十分に見極めて行わなければ、肌の状態を悪化させてしまうリスクもあります。
肌に負担のかかる自己処理の場合だけでなく、医療脱毛を受ける場合も、自身の肌状態や治療歴に応じた注意点をかかりつけの皮膚科医に相談するのがオススメです。
医療脱毛を受ける場合は、脱毛クリニックで十分に事前のカウンセリングを受けた上で、自分に合った施術をしてもらいましょう。
ライスパワー研究所では、このほかにもアトピー性皮膚炎のスキンケアに参考となる情報を発信していますので、ご覧いただけますと幸いです。